三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

室蘭本線で苫小牧まで行く

今朝の岩見沢は快晴でした。絶好のラウンド日和でしたが、日曜日はラウンド代が高いため、今日は予定していません。

(畑の野菜も成長しているようです。)


いつもだったら、漫然と時間が経過し、一日があっという間に過ぎ去るのですが、北海道滞在が残り10日余りとなったため、これまでやりたかったけどなかなか実行せずにいたことを実施することにしました。


そのやりたかったことは、JR北海道の列車に乗ることです。
昨年は三笠の鉄道博物館に行ったり、今年は岩見沢駅に行ったりと、特に鉄道オタクではありませんが、人並みに鉄道は好きなのです。
小さい頃に父親に連れられて、機関車などを見に行っていたことが記憶のベースにあるので、知らぬ間に脳裏に刷り込まれているのかもしれません。


ただ、鉄道に乗るといっても、どこからどこまで、またどの区間に乗るか全く決めていませんでした。
たくさん列車が走っていて便利なのは岩見沢駅のある函館本線ですが、ここ栗沢クラインガルテンの最寄り駅は栗沢駅であり、栗沢駅は室蘭本線が走っているため、とりあえず地元の線区に乗ろうと思いました。


ちょうど栗沢に来た頃、道知事が赤字路線の室蘭本線の岩見沢から栗山駅まで状況を視察するため、乗車したというニュースが流れていて、せっかく乗るなら微々たるものですが赤字路線に乗ることで売り上げに貢献できればとも思ったのです。

(栗沢駅は、無人駅ですが券売機もないため、切符は買えません。列車に乗る際にバスのように整理券を取らなければなりません。)

(乗降は一番前の運転席のドアからしかできません。乗る際にこの整理券を取ります。)


栗沢駅には駅横に無料の駐車場があることを以前の下見で分かっていて、それも栗沢駅を利用することになった大きな理由です。

(駅横の駐車場には、愛車の他は3台が停まっていました。手前の軽は、帰りの列車で一緒に降りた年配の女性の車でした。)

(赤字路線なので、看板類もかなりくたびれています。栗沢駅の次が栗丘駅で、その次は栗山駅と「栗」が続き、間違えそうです。この辺りは栗の産地だったのでしょうか?)

(以前は複数のホームがあったようですが、現在は1箇所だけで、以前のホームへの跨線橋は、現在は駅裏側への連絡通路として利用されている。)

(跨線橋の別のホームへの降り口は、閉鎖されていました。)

(線路の両側には雑草が伸び、廃止対象路線の雰囲気を醸し出していた。)

(やってきたのは栗沢駅13時4分発の苫小牧駅行きです。一応3両編成でした。)

(途中の追分駅で時間調整がありました。追分駅は室蘭本線と石勝線の分岐駅で隣に夕張行の1両編成の列車が停まっていました。)

(7月ですが気温は22度ほどで、車内には冷房は無く、天井にある扇風機が回転していました。)

(行きは1時間10分ほどで苫小牧駅に到着しました。苫小牧駅は、室蘭本線以外に千歳線、日高本線が集まる主要駅です。)


帰りは17時9分の列車に乗るため、苫小牧滞在時間は3時間弱しかありません。
しかし特に行きたい場所があったわけでもなく、それでも何もしないと退屈な時間になってしまうため、ネットで探した観光協会のレンタルサイクルを利用することにしました。


レンタルサイクルは、1日借りても500円なのです。歩いて市内を散策するのは大変ですが、自転車だったらそこそこ足を延ばせるため、利用することにしました。


一応、借りれない場合を恐れ電話で予約していましたが、誰も借り手はいなかったようで、観光協会に行ったら「1番」の自転車を貸してくれました。
先に500円を支払い、保証金として千円を預けますが、自転車を返す時に千円は返してもらえます。
住所氏名を用紙に記入し、身元を証明する免許証を見せると手続きは終了です。

(係の女性がお勧めの箇所をピンクのペンでマーキングしてくれました。)


お勧めのルートを聞いたら、1枚の地図にお勧めルートを書いてくれました。その中で良さげな場所を選んで向かいました。
まず向かったのは、1.3キロほど南に離れた科学センターミール館です。

「ミール」はロシアの宇宙ステーション「ミール」のことで、なぜかここには「ミール」の予備機が置いてあるのです。
予備機なので宇宙には行っていませんが、本機が故障した場合など万が一の場合は予備機を使用するために作ったもので、いわば本機のクローンのようなものです。

(かなり大きいもので、ロシア語が書いてありますが意味不明です。)

(ドッキングポートと書いてある部屋はシャワー室でもありますが、実際は使い勝手が悪く、ほとんど使用しなかったと書いてありました。)

(操縦席ですが、手前にはトレーニングマシンもあります。)

(左の袋状のものは無重力状態でのベッドだということで、立って寝るようです。)

(真ん中上部は、グリーンの輪の中に顔を当て、白い輪から両手を入れて顔を洗う装置です。)

(トイレです。大も小も下から吸引するようで、水分は再利用されるとのことでした。)

外には蒸気機関車が展示されていました。運転席に入ることができました。

(自撮りは顔が半分切れてしまいました。)


その後は「ふるさと海岸」まで移動しました。

近くには漁港もありました。たくさんの漁船が停泊しています。

漁港のすぐ前には、海の駅「ぶらっとみなと市場」があり、魚介類を売る店や食堂など並んでいて、かなりの観光客が来ていました。

駐車場の一角に「ピンコロ地蔵」がありました。ピンピン・コロリという意味で、パワースポットだと書いてありました。


次に向かったのは、出光カルチャーパークです。美術博物館や図書館などがあり、無料のサンガーデンに入ってみました。


(中央に噴水があり、芝生公園が広がっていました。)


次に向かったのは、白鳥王子アイスアリーナです。ここは、日本選手権35回、日本アイスホッケーリーグ13回の優勝経験を誇る、歴史、戦績ともに日本アイスホッケー界のリーダー的存在の「王子イーグルス」の本拠地です。

開館しているか分からず、入ってみると受付のお姉さんがいたので「見学できますか?」と尋ねたら「どうぞ、でも寒いですよ!」と笑顔で答えてくれました。

(中ではフィギュアの練習中でした。さすが北海道は7月でも大きなアイスリンクで練習できます。)

(2階席の壁には王子イーグルスの幟が一面に飾られています。)

そろそろ戻る時間なので、残り1か所だけ行ってみます。

ここは「山線」と呼ばれる場所で、以前に王子製紙の軽便鉄道が苫小牧工場から支笏湖まで走っていて、通称として「山線」と呼ばれていたとのことです。


軽便鉄道の機関車は、かわいらしいほど小さく、さきほどの蒸気機関車の車輪が背丈ほどもあるのに対し、軽便鉄道機関車の車輪は50cmほどしかありません。

(展示の客車は貴賓車との説明でした。)


そろそろ帰る時間なので、自転車で苫小牧駅まで走り、観光協会で返却しました。残念ながら自転車の写真を撮り忘れました。


来た時と同じ、室蘭本線で岩見沢行に乗りました。

乗る列車を待つ間に、JR北海道の特急電車がやってきたので、パチリと写しました。千歳線は空港を経由して札幌に向かうので、電化されています。

(後方に王子製紙の工場煙突が見えます。)

(特急電車は、それぞれロボットに変身でもするような格好良い顔立ちです。)

途中では薄暗くなり、遠くに夕焼けが見え、ところによっては雨も降っているような感じです。北海道の空は広く、雲と晴れ間の切れ間がはっきり見えるのが、熊本とは違います。


今日は午後からの数時間でしたが、JR北海道の列車の旅をするついでに苫小牧の観光ををちょっとだけすることができました。
良い思い出になりそうです。