今日は休養日にしてスコアメイク方法を考えてみる
(遠目の山頂にはまだ冠雪が残っているようで、6月も残り少ないのにさすが北海道というものです。)
(朝は少しひんやりしていて、前の畑に作られた棚の上にツガイでしょうか、カラスが2羽、仲良く日向ぼっこしていました。)
明日は先日ゴルフ5美唄Cでご一緒したN.G.Bメンバーの象さんからお誘いを受け、シャトレーゼ石狩でのラウンドを予定していますが、明日の石狩地方の天気予報は朝から雨で、昼前にかけてかなりの降水量があるとの予報が出ています。
降水確率がスタート予定の9時で90%と高く、10時からは6ミリから8ミリという本格的な雨になるようです。
経験上、1ミリ未満ではゴルフはほぼ問題なくプレーできますが、6ミリや8ミリという量はコースにカジュアルウォーターがいくつもできたり、水はけの悪いバンカーには水が溜まるケースもあります。
グリーン上にも水が溜まりだし、パットが転がらなくなります。
気象庁の基準では10ミリから「やや強い雨」という表現になるのだそうですが、8ミリでもほぼ変わりません。
もっとも、降水確率は同じような過去の天気図を基にした予想です。つまり多くの過去データから導き出されたものなので、必ずしもそのとおりになるものではありませんが、コンピュータの進歩でその分析能力は過去とは雲泥の差があり、日々進歩しています。
ということで夕方まで天気予報をチェックしておきますが、それでも降水確率が高くて1ミリ以上降る予報が出ていれば、残念ながら中止にしたほうが良いようです。
さて、最近のラウンドを通して感じたことを書きますが、そこにアベレージゴルファーのスコアメークのコツというか神髄があると思っています。
まず
① プロのようなゴルフをイメージしてはいけない。
プロのようなショットができればスコアが良くなると錯覚し、プロのスイングを真似る傾向がアベレージゴルファーには多いのですが、あくまでスイング(単に「当ってそこそこ飛ぶ」というレベルの意味)はスコアメイクにとっての必要条件でしかないので、プロのようなスイングは必要ないのです。
② 最後が大事
ゴルフのルールはカップインした打数が少なければ勝ちになるという単純なものです。
つまり、300yのドライブも1センチのパットも同じ1打になるため、練習時間の少ないアベレージゴルファーにとって、効率的に練習するためにはどちらに重点を置くべきか、自明なはずです。
この2点をしっかり認識しておく必要があります。
つまり、OBを打たないスイングは「飛距離」ではなく「方向性」なので、そこそこ「真っすぐ」飛べばよいスイングで構いません。
ここでの「真っすぐ」はストレートの球筋の意味ではなく、スライスやフックの球筋でも構わないのです。
曲げても狙った方向に打てれば、それは「真っすぐ」に打てたことになりますが、ストレートの球を打ってもコース外に打ってしまえば、それは「曲がる」球というものです。
アベレージゴルファーは、最初にこのことを勘違いしています。自分が自然にスイングして出る球筋を持ち球にすべきで、それを無理に修正しようとするから、左右に曲がってスコアメイクに苦労する迷路にハマってしまいます。
日本のアマチュアは、ゴルフマスコミのキャンペーンで「スライスは悪」といった意識を刷り込まれています。
雑誌を見ても「スライス撲滅」とか「スライスとサヨナラ」などと言った文言が並び、ゴルフレッスンでも「スライスに悩むアマチュアに指導します」などとうたい文句が並んでいます。
ゴルフはストレートな球を打つのが難しく、誰でもどちらかに曲がる球筋が出るのは当たり前ですが、スライスをことさら悪い球筋のように煽るマスコミなども、アベレージゴルファーが惑う要因の一つです。
ドライバーショットでは、スライスが一番自然に出る球筋なので、それを変える必要などなく、反対にフックに悩んでいるゴルファーは右を向いて打てば良いだけです。
結局は、高価なドライバーを売りつけたいメーカー、曲がることに悩むアベレージゴルファーに特集を組んで雑誌を売りつけたいマスコミ、練習場でしか打てないドライバーショットを練習に来てほしい練習場、そこに巣食うゴルフがちょっとだけうまいレッスンプロ、その他さまざまなゴルフ関連産業のために、一般アマチュアゴルファーは利用されているのです。
それらのゴルフ関連業者たちにとって、アマチュアゴルファーが誰でもスコアメイクできるようになると、自分たちの商売が上手くいかなくなるため、いわば一般人ゴルファーを間違った道に導いているようなものだと言えます。
つまり、プロゴルファーをダシに使って、「良いスコアを出すためには、ゴルフ雑誌を見て研究し、プロのようなスイングをできるように練習場で球をたくさん打ち、上手くできなければレッスンプロに教えを乞うて、その上でダメなら真っすぐに飛ぶというドライバーに買い変える。」という図式です。
ゴルフのスコア構成は誰でも知っていますが、パー72だとしたら「ショット36打」
+「パット36打」=72打なのです。
つまり前半の「ショット36打」をいくら縮めようと練習を繰り返しても、ゴルフのスコアへの影響は半分でしかないのです。
それなのに、雑誌も練習場もレッスンもほとんどが前半の「ショット」にしか目を向けさせようとしておらず、メーカーも売りたいのは価格帯がより高価になる、つまり儲けが大きいドライバーが中心なのです。
自分のゴルフスコアを縮めたいなら、ラウンド後の自分のスコア分析は重要です。ショットの結果がどうだったか、どこでどんなミスが出たのかは、その時の考え方や精神状態などを記憶しておくのは、その後の同様な状況で役立つことになります。
これらは割と実践しているアマチュアゴルファーは多いのですが、パットの結果はどうでしょうか?
ショートした際にどう思って打ったのか、オーバーして3パットに繋がったときは、どんな心理状態だったのか、しっかり把握しておくべきです。
またラインをどちらに外す傾向が高いのかを知っていれば、自分の癖も分かってきます。
コースのグリーンには大小のアンジュレーションがあり、一様に平らではないため、グリーンを読む技術は必須なのですが、その読む技術レベルはバーディーを取らなければならないプロと違って、かなりアバウトで良いのです。
グリーンのラインには俗に「プロライン」と呼ばれるものと「アマライン」と呼ばれるものがあり、アマラインに外すこともスライス同様になんとなく「悪」だという意識をゴルフ関連マスコミから植え付けられています。
しかしアマラインこそ安全なパットであり、ボギーオンして「入ればパーだけど、外しても楽々ボギー」というゲームプランのためには、アマラインは大事な要素です。
誰でもバーディーチャンスになったら、ゴルフの有名な格言である「ネバーアップ・ネバーイン」を意識して強めに打つ傾向があり、結果は3パットのボギーを叩き「あ~あ」と嘆くケースはあるはずです。
つまりこの格言もプロのための格言であり、アマチュアはタッチを優先させるべきです。
カップまでの距離感は、常にカップ傍で止まるという意識で打つことで養われます。
このロングパットの距離感を練習する施設が、ゴルフ場以外にないのが本来は問題なのです。
練習場にもグリーンはあっても、少なくとも都会の練習場ではおざなりなものが多く、中には室内に人工芝で作られた5mほどのグリーンもどきがある練習場さえありました。
パター練習をしている来場者は少なく、ほとんどはシングルハンディ者などの上級者だけがグリーン上で見かけることができるだけです。
アベレージゴルファーにとって、一番練習が必要なロングパットを練習できるグリーンを練習場側が提供しないのはなぜなのでしょうか?
もっともアベレージゴルファーがパターを軽視している面も大きく、練習場にやってくる多くのゴルファーからのニーズがないから、維持経費がかかるグリーンの整備をしないのかもしれません。
これまで長々と書いてきましたが、スコアメイクの神髄はロングパットの距離感だと思います。
グリーンは縦横それぞれ30yはあるもので、カップはその中のいろんな場所に切られています。
グリーンを狙うショット(グリーン周りからのアプローチも含め)で無理に狭い範囲のピン位置を狙わず、安全に広い方のグリーン面を狙い、確実にオンさせて2パットで凌げば、ダボは叩かないはずです。
バンカー超えの手前のピンピッタリを狙うからバンカーインになり、大叩きに繋がるわけで、だったらピン位置が手前でも大きく打ってオンし、2パットで凌ぐ方が結果的にスコアは纏まります。
アマチュアにとってダボは避けるべきスコアですが、ボギーは全く問題なく、ボギーは「パー」と同じ価値だと言ってもいいくらいです。
前半後半のそれぞれ9ホールで、3ホールで1個のパーを取って残りをボギーだと、計算上は12オーバー84というスコアになります。
誰でも最初からボギーを取るマネジメントができていれば、そうそう大叩きに繋がらないはずです。
シニアの老ゴルファーが、スコアメイクできるのは加齢で飛距離が無くなり、その分OBを打たなくなるからです。
どうせパーオンはできないと最初から諦めているから、無理なショットは打たず、アプローチでボギーオンさせ、「入ればパー。外しても確実にボギー。」というゴルフを18ホール展開するのです。
そんなゴルフをすれば、だれでも簡単に90は切れるはずです。そのうえで、3ホールに1個のパーがもう1個増え、3ホールで2個のパーと1個のボギーというペースで回れることができるようになれば、6オーバー78という80切りも達成できるのです。
誰でも机上の計算では可能なことを、誤った情報にミスリードされ、プロのようなスイングと飛距離がなければ80切りは無理と勘違いしているのです。
老シニアゴルファーのゴルフをしっかり参考にして、自分ができる範囲の技術で取り組めば、誰でも簡単に90切りはおろか、80切りも出来るようになるはずです。
「言うは易し」ですが、、、。