三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

書かずにはおられないアメフトの殺人タックル

ふだん、私はゴルフに関係のない話題は書かないことにしています。
しかし、こればかりは書かずにおれないと感じました。アメフトの関学大と日大の試合における、スポーツマンシップに悖るというか殺人未遂罪に当たるようなレイトタックルです。


関学大と日大の定期戦は6日に行われましたが、その試合開始直後に関学大のQBが日大ディフェンスからレイトタックルを受けて負傷退場しました。
QBはアメフトチームにおいて、中心選手であり、攻撃を組み立てる司令塔という重要なポジションです。


その中心選手を狙って、パスを投げ終えた後、無防備状態にあるQBへ日大の選手が背後から強烈なタックルを行っているのが動画で確認できました。
QBに対するレイトタックルは、ルールでも厳しく禁じられています。


動画で見るとパスを投げ終えたQBが力を抜いた後に、背後から襲い掛かって腰辺りにタックルを決めています。
QBは弓ぞりになりながら倒れていて、脊髄損傷の危険もあり、場合によっては死の危険性もあるという許しがたいプレーでした。


QBが投げ終えたことは、当該ディフェンスの選手からも充分にわかる位置関係であり、時間的にも投げ終えた直後ならまだしも、投げ終えたQBを数メートル追いかけて行ってのタックルなので悪質極まりない犯罪的行為といえるものでした。


それなのに日大のヘッドコーチ(監督)は、「それくらいやらないと勝てない」という趣旨の発言を試合後に行っています。


アメフトは肉体的接触が許される競技ですが、だからこそプレーにはルールで一定の制限がかけられています。
スポーツマンシップを基にした、無駄な接触は極力行わないという双方の意識があるからスポーツとして成り立っているのであり、そうでなければただの殺し合いになってしまいます。


勝つためには何でもありだったら、ゴルフで他人から見られていない場所で勝手にライを改善したり、もっと簡単に勝つためにスコアの書き換えも容認されてしまうことになってしまいます。
審判がいないゴルフでは、自らが審判となって、自分に不利な裁定を下す必要もあり、だからこそ広大な場所で1人でプレーしても、公平な競技だと認識されているのです。


今回の日大選手の行為は、決して許されるものではありません。もしかしたら、当該選手はそう指示(QB潰し)をされていたのかもしれず、日大側の徹底的な調査が必要になります。


日本のスポーツ界では、最近はいろんな問題が噴出している感があり、今回の件もこれまであってはならないけど現実的には近いことがまかり通っていたことが偶々明るみに出ただけかもしれませんが、勝つためには手段を択ばないという間違った意識が、実はその競技自体を消滅させてしまうかもしれない危険な考えなのだと再認識すべきです。


テレビのCS放送でNFL中継を見る程度で、国内のアメフト試合にはあまり興味がない私ですが、さすがに今回の事件については書かずにおれない気持ちになる、そんな出来事でした。