三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ラシンク・ニンジニア/RKBレディス

今日は福岡県糸島市のザ・クィーンズヒルゴルフクラブを会場に開催されたLPGAステップアップツアーの開幕戦であるRKBレディスにボランティアとして参加しました。


ボランティアの業務は、申し込みの希望通りに2日間ともスコアラー業務になっています。
スコアラ―は、1組3人の選手に付いて各ホールのスコアを入力していく仕事になります。


朝の6時40分に集合だったので、ゴルフ場には6時半頃到着し、提供された朝ご飯のおにぎり弁当とお茶を飲んでとりあえず待機します。
ちょうど座った席の正面の方が、昨年もおしゃべりした方で、いろいろ選手の情報交換をしながら7時からの説明を待ちました。


スコアラ―は人気の業務で、コース内を選手と一緒に歩き、ボールの状況などを1打毎にスマホの入力画面で入力することで、そのホールのスコアとスタッツ(フェアウェーキープ率などの選手個人の成績)が本部へ送信されます。


朝の抽選で今日は第32組を担当することになりました。

32組は、岡村 優、長田 若菜、鎌田 ハニーという組み合わせですが、残念ながら鎌田ハニー選手以外は「?」という感じでした。


調べてみると、長田プロと鎌田プロはプロ6年目の同期で、岡村選手はまだプロテストに合格していないようです。
外見で判断すると、小柄(身長157cm体重50Kg)の長田プロが一番若い感じがしましたが24歳のようで、スラリ(165cm50Kg )とした鎌田プロが27歳で、一番貫禄のあった岡村選手(167cm62kg)はなんとまだ20歳という若さのようです。


スタートホールから長田プロと鎌田プロが話をしながら歩くのに後ろから岡村選手が付いていくような感じで、1人だけ仲が良くないのかと思っていましたが、プロ2人にとって初めて会った選手ということで、話をかけづらかったという理由だったようです。


なにしろ、ドライバーショットが2人より常に30y以上は飛んでいて、セカンドをプロがウッドやUTで打つのに対し、アイアンで打てるという飛距離のアドバンテージを持っていました。
見かけが落ち着き払っていて、レギュラーツアーから落ちてきたベテランという雰囲気もあり、たぶん2人のプロはどんな相手なのか分からなかったというのが話しかけない理由だったようです。


後半のアウトの6番から7番に移動するカート(そこだけホール間のインターバルが長いため、自動運転のカートが準備してある)に乗った時、年齢を聞いて2人が驚いていました。
岡村選手本人も「よく年配者に見られるんです。」と答えていて、「まだ20歳なんだ!」と2人がびっくりしているのを前の座席で聞いていて、笑いそうでした。


私もてっきりベテランかなと思ったくらいで、それだけ貫禄があったのです。確かに近寄ってみた素顔は若いけど遠目からはベテラン風で、ゴルフも距離が出て王者の風格さえ出ています。
ただ本人は「プロテストに3年連続で落ちています。」と言っていて、確かにショートゲームやパットでときどき「?」というケースも見受けられました。


14番パー4でフェアウェーからセカンドをショートアイアンでグリーン左の凹みに打ち込み、球は白線内にありました。
そのまま打てば、修理地とはいっても芝が生えていて、左足上がりで打ちやすそうな場所だったのに、なぜかニアレストポイントをとって、左足下がりで砲台グリーンに打ち上げるという難しい選択をしたのです。
よほどアプローチに自信があるのかと見ていたら、案の定ダフリ、結局4オン2パットの唯一のダボにしてしまいます。


私だったら間違いなく、救済は受けずにそのまま打つと思いますが、この辺りが経験がない悲しさなのかもしれません。
最終9番パー5のセカンド地点もスタンスがカート道路にかかりますが、球は比較的平坦なラフで、救済を受けるとつま先上がりの深いラフになりそうで、内心「そのまま打った方がいいよ。」と思っていましたが、さすがにマーカーに「このまま打っても大丈夫ですよね?」と確認して、「いいよ!」と言われてそのまま打っていました。


結局、岡村選手が2バーディー・2ボギー・1ダボの2オーバ74というスコアで、パット数は32パットだったようです。
見た感じはショットは完成されていますが、パターがしっかり打ち切れてなく、パター練習をすることでもっとバーディーは出るはずです。
いくつもバーディーチャンスを逃していて、もったいないラウンドでした。


長田プロは、そんなに飛距離が出るタイプではありませんが、アプローチ力が素晴らしく、今日は3ボギーの75というスコアでしたがパット数は29パットでした。


鎌田プロは飛距離はほぼ長田プロと同じですが、決めるべきところはきっちり決めるというゴルフで、2バーディー・5ボギーの75という長田プロと同スコアで、パット数は33パットでした。


やはり飛距離が出ないプロ2人はなかなかチャンスが来なくて苦労していましたが、アプローチ力やロングパットの距離感などの正確性で3パットは一度も打たなかったのが、さすがプロという部分でした。


岡村選手と鎌田プロのパット数は同数ですが、打った距離は圧倒的に鎌田プロが長く、5m内を打ち切れない場面を岡村選手には何度も見受けられました。


13番パー4では鎌田プロは左奥から右手前のカップに20m近いロングパットを2パットで凌ぐパーに対し、岡村選手はカップ手前からの7mほどのバーディーパットを打ち切れずショートして結果3パットのボギーを打っています。


パットを打った瞬間、ミスヒットしたような感じがして、このホールは1人だけフェアウェーからショートアイアンでピン筋に打てていたのに、もったいないと思いました。


永久シードを獲った不動プロがまだバリバリの時期に、一日8時間を練習グリーン上でパット練習していたことに「仕事ですから」と平然と言ってのけたという逸話があります。
岡村選手がそのくらいの練習をグリーン上で過ごせるなら、きっとレギュラーツアーでも通用するプロになれるのにと思いました。

(ラウンド後に3人から使用球にサインをしていただきました。左から岡村選手・長田プロ・鎌田プロのサインボール。)


アテストが終わり、この3人は笑顔でサインボールを渡してくれ、「お世話にになりました!」と両手で握手までしてくれました。
こんなちょっとした心遣いが、「明日も頑張って!」という応援に繋がり、女子プロのイメージアップに貢献します。


明日は誰の組に付くのか、また最終日が楽しみです。