三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

社長杯1回戦

今日はあつまる阿蘇赤水GCで開催された3大クラブ競技の初戦である「社長杯」のマッチプレー1回戦に参加するため、朝6時前には家を出て阿蘇市まで出かけて行きました。

(朝の18番ホールから阿蘇山を望む。朝は霧が立ち込め、朝日が幻想的でした。)

(アプローチ練習場から練習グリーンを望む。朝7時前ですが、まだ誰も来ていません。)


先週の予選ではぎりぎり8位通過(辞退者が出たため結果は7位)になる91というスコアでしたが、社長杯はハンディ競技なので11.1という持ちハンディによりネット79.9というものでした。


今日の1回戦の相手は、赤水のクラブチャンピオンに10回も輝いている赤水の顔となる40歳代の方です。
ジュニアの頃からゴルフを始め、私が20年前に赤水に入会したときにもクラチャンになっていて、私はもちろん知っていますが、向こうはこれまで一緒に回ったこともなく、たぶん知らないはずです。


これまでクラブ選手権以外の社長杯と理事長杯にはハンディー競技ということもあり、HDCP1前後だったので参加することはなかったのに、今期はなぜかHDCPが6になっていて、その大きなHDCPになったためか社長杯に参加したようです。


ハンディー差で4つのハンディーを貰えることになり、とりあえずあまり早く終わるのは嫌だなと思いながらのスタートになりました。
クラチャンは、挨拶した後はほとんど話をすることもなく、淡々とラウンドを進めていくため、こちらも同様に無口になり、まさしく「競技」という雰囲気で進行しました。


1番417yパー4ではクラチャンが左のバンカーに入れたので、入れないように右目を狙ったら大きな杉の木の方向に打ってしまいます。
前方が大木でスタイミーになっていたため、無理をせず7Iでフェアウェーに出し、クラチャンもバンカーから右のラフにショートしました。
PWでピンの左にナイスオンしたのを見たクラチャンは力が入ったようで、3打目はかなり大きく奥のカラーまで打ってしまいます。
クラチャンのアプローチは2mほどに寄りましたが、私が2.5mのパーパットを沈め、幸先良い1アップになりました。


2番391yパー4は、私のドライバーショットはフェアウェーに飛び、クラチャンのドライバーショットはやや引っ掛け気味に左ラフでした。
先にクラチャンがグリーン手前の傾斜で戻され、私はグリーン手前に7Iでナイスオンでした。
しかしさすがクラチャンは隙なくアプローチでピンに絡め、OKを出します。私の7mのバーディーパットはわずかにカップの右を抜け、OKが出て分けになりました。


3番181yパー3は、私が先に5Iでグリーン手前の花道右のラフで、クラチャンはUTで手前にナイスオンでした。
アプローチはミスが怖くて、ラフからパターでカップ左1m弱に寄せ、クラチャンのバーディーパットはカップ右を抜けて1mほどオーバーしましたが、先に返しを沈められ、プレッシャーのかかるパーパットを打たされます。
手応えは入ったと思ったパットは、わずかに左を抜けてしまい、このホールを取られASになりました。


4番552yパー5はハンディホールですが、左ドックの左バンカーの右を測ったように打ったクラチャンのショットを見て、力が入ってしまいます。
入れてはいけない左バンカーに打ち込み、ここは距離を諦めてPWでフェアウェーに出し、UTで残り100y付近まで運びます。
クラチャンのセカンドは残り50yほどにあり、ここはハンディホールなのでとにかく負けないようにと、グリーンオンはさせたいと思った4打目はピンの右手前1mにナイスオンし、それを見たクラチャンの3打目は力が入ったのか奥に乗ってしまいます。
クラチャンのバーディーパットは決まらず、ここはハンディーホールを生かし、1アップになりました。


5番388yパー4は、どちらも極端な打ち上げのセカンドをフェアウェーから手前にショートしました。アプローチは私が手前2mでクラチャンは左1.2mほどでした。先に私がパーパットを決めると、クラチャンはパットを外し、2アップになりました。
ここは真っすぐ上りのラインに付けたほうが簡単で、横は曲がるラインなので難しくなります。


6番436yパー4はハンディーホールなので取りたいホールです。ここはお互いにフェアウェーから、先にクラチャンがUTで右に外します。
ここで刻んで3オンでも勝てそうだと思いましたが、それではクラチャンに失礼だと思い、6Iでグリーンを狙いました。
しかしクラチャンと同じように右に外し、アプローチはショートして5mが残ります。クラチャンは反対に突っ込んで下りを止まらず3m離れ、それぞれパットを決めきれずにボギーになり、ハンディーホールの効果で3アップになりました。


ここで思いがけない3アップになって、少し気が緩んでしまいます。


7番232yパー3は、私は5Wで手前にショートし、クラチャンは右のラフに外します。私の平坦なライからの20yのアプローチを見事にトップして奥に外し、再度のアプローチも3mにしか寄らず、クラチャンが1mに寄せた後のボギーパットを外してコンシードしました。これで2アップに戻ります。


8番437yパー4は、クラチャンも私の球もフェアウェー中央にある木に向かって飛びます。セカンド地点に行ってみると、クラチャンの球は木の手前3mほどで私の球は木のすぐ手前でした。
アンラッキーと思っていましたが、ここは3オン狙いと気持ちを切り替え5Iでスライスを掛けましたがグリーン手前のバンカーインでした。
クラチャンは2オンし、私のバンカーショット後の5mのパーパットが外れ、1m弱に寄せていたクラチャンにOKを出して、これで1アップになりました。


9番517yパー5では私のティーショットは、打ち上げの傾斜を上り切りません。セカンドは当たらずに右に出て、3打目も右に外し、アプローチはピンを越えて、4mのパーパットも外して、クラチャンの1m弱のパーパットをコンシードしました。
3アップまでリードしたのもつかの間、7番のアプローチのトップで流れが変わってしまい、あっという間にASになってしまいました。


そのままスルーで10番434yパー4に移動します。ここはクラチャンが目の覚めるようなナイスショットを放ち、私は右の谷間のラフからいったん刻みます。8Iでピンの左手前6mにオンしましたが、先にクラチャンが7mのバーディーパットをOKに寄せ、私のパーパットは決まらずに、とうとう1ダウンになりました。


11番184yパー3は、クラチャンは果敢にピンを狙って手前のバンカーインです。私はいつものとおりグリーンの右端を6Iで狙ったら、ギリギリにオンでした。
しかしマッチプレーは遠球先打なので、私のパットの方を先に打ち、カップ傍に寄せてOKを貰います。
ピンを立て直して、クラチャンがバンカーショットを2mに付けますが、このパットをミスヒットしたらしく、右に外し、ASに戻しました。
このホールを取った価値は大きく、反対にクラチャンは思いがけないダウンで闘志に火が付いたようです。


12番469yパー4はハンディーホールで、ここは3打勝負だと最初から計算しています。
しかし、クラチャンはこれまで叩いていなかったドライバーを叩き、セカンドもグリーン手前のカラーまで飛んでいました。
私はセカンドをUTで全く届かず、残り50yをピンの右3mに付け、クラチャンも寄せを同じような距離を残していました。
入れれば1アップになるパーパットは、打ち切れずにカップ左に外し、同じような距離とラインのクラチャンのパーパットは見事に入り、ハンディーホールでイーブンになりました。
このホールはさすがクラチャンだと感心するショットの連続を見て、ハンディホールなのに負けなくて良かったと思ったほどです。


13番364yパー4は、クラチャンのドライバーショットがやや擦って距離が出ません。私のドライバーショットは残り120yのラフでした。
先にクラチャンはグリーン手前のラフにショートし、私はアゲインストだったので8Iを選択しましたが、「大きいかも」と思ったのが悪く緩んで手前のバンカーインでした。
しかしこのバンカーショットを1m強に付け、アプローチを1m弱に付けたクラチャンと分けになり、ASのままでした。


14番553yパーはハンディーホールなので、取りたいホールです。ここは3打目をショートした後のアプローチを1mに付けましたが、3オンしたクラチャンは先に8mのバーディーパットをねじ込みます。
さすがにバーディーを獲られれば、お手上げですが、幸い分けで済むのがハンディーホールの強みです。


15番404yパー4のティーに支配人が来ていて、「ハンディーホールを取らしてくれないから、もうダメだ!」と泣きを入れてしまいます。
残りは4ホールでハンディーホールは無く、これは負けかもと思いましたが、できるだけ抵抗だけはしようと思ってティーショットを打ちました。
それを見て支配人が「ショットは全く引けをとっていませんよ!」と励ましてくれます。
ここは先に私が3mのパーパットを決めきれず、クラチャンも2mを決めきれず、インに入り2個目のボギーを叩かれてイーブンで終わります。


16番202yパー3は、私のUTでのショットはアゲインストの風に戻されたのが幸いしてバンカーまで届かないラフでした。
クラチャンも花道にショートし、お互いにアプローチを2m弱に寄せてパーセーブでした。
この辺りでは、いつ負けるのかとドキドキものでしたが、幸いアプローチが寄ってくれて助かりました。


17番387yパー4はお互いのドライバーショットはフェアウェーで、私がわずかに手前だったので先に打つことになりました。
残り160なので7Iで手前にオンを狙うのが一般的ですが、ここは2段グリーンの狭い上の段にピンがあり、勝負をかけて6Iを選択しました。
これでミスヒットをして奥に落とすと最終ホールはロングなので、まず勝ちは見込めません。
そのため勝負のショットをしたら、ピン方向に飛んでピン奥2mにナイスオンでした。
それを見たクラチャンは、かなり動揺したようです。
これまでなかったミスが出て、なんとダフってしまったのです。3打目も奥に突っ込んでグリーンをこぼれ、アプローチが入らなかった時点でOKをくれ、土壇場で1アップになりました。


18番530yパー5は右ドックですが、右へのOBだけは絶対に避けようと左目を狙ったら、ラフに飛んでしまいます。
クラチャンはフェアウェーで、私が先にUTで右目のフェアウェーへ、クラチャンは左目のフェアウェーでした。
私はアゲインストだったので再度UTで打ち、方向は良かったけどグリーン手前にショートします。
クラチャンもアイアンで同じようにグリーン手前にショートし、先に私のアプローチでした。
この時はウェッジと共にUTも持参していき、ウエッジの選択は怖くて出来なかったので、花道を5mほど軽く打ち上げ、ピンはエッジから5mほどをUTで転がし上げました。
上手くラフを転がりピン手前50センチに付け、クラチャンは1m弱に付けたパーパットを先に沈めます。
上りの50cmはかなりどきどきしましたが、幸い真ん中から沈め、お互いパーとしてこのホール分けにして、私の1アップの勝利になりました。


クラチャンに勝てるとは思わなかったのですが、最後まで抵抗しようと頑張ったのが良く、勝とうという欲がなかったのも幸いでした。
勝負所の17番のセカンドで、それまで当たっていなかった6Iが始めて狙った場所に打てたのが大きく、クラチャンの唯一の動揺を引き出すことができました。


パットをコンシードしたホールもあり正確ではありませんが、クラチャンは1バーディー、6ボギー、1ダボの79でラウンドしています。
私は17番の2mをコンシードしてもらったので、バーディーパットを打っていませんが、1バーディー、7ボギー、1ダボの80というスコアだったので、それなりに健闘できたと思っています。
もちろん、ハンディーを4ホール貰っているのが大きく、グロス勝負では完敗ですが、勝ちは勝ちなのです。


クラブハウスに戻って、クラチャンは知り合いと話をしているのが聞こえ、「正直、楽勝かと思ったら、始まってみると意外と厳しい戦いになった。」と話していました。
支配人も「ゆーぽんさんのHDCPは実力に合ってないから」と言ってクラチャンを慰めているのも聞きました。


先週、予選を一緒に回り、辞退者があって8番目に滑り込んだHDCP6 の方から「勝つと思ってました。ゆーぽんさんは強いから。」と勝利を祝ってくれましたが、誰もがクラチャンを下したことは予想外だったらしく、驚いていました。


祝ってくれた8番目の方は、予選1位の方にハンディを10ホールもやったのに、4アンド3で完勝したようです。
昨年は準決勝で当たって幸い勝つことが出来ましたが、土壇場での馬鹿力があることを良く知っているのです。


とりあえず、勝てるとは思わなかったクラチャンに勝てて、もう1日が終わったような感覚になりましたが、準決勝の相手になる最終組の結果をクラブハウスで待ちました。