三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

マネジメントの必要性

今日は熊本は雨模様ですが、これからは回復しそうです。
ゴルフはお休みですが、これから鹿児島まで結婚式に出席するため、車で向かう予定です。


その準備の合間に、CS放送のゴルフネットワークで再放映されていた「the MATCH」という番組を後半だけ見ていました。
この番組は、2人のプロが9ホールを真剣勝負のマッチプレーを行うという形式で、今月の放送は、LPGAの青木瀬令奈プロと成田美寿々プロの対決です。


25歳の成田プロはLPGAツアー8勝を誇る、現在の賞金ランキングでも10位というトッププロです。
対する青木プロは成田プロと同学年で、今年「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」で悲願の初優勝を果たした、現在賞金ランキング32位の人気プロです。


成田プロが身長167cmから繰り出されるロングドライブを誇るのに対し、青木プロは身長153cmという小柄ながら、正確なショットが持ち味の対照的な2人になります。


今回の対決では青木プロが1アップで勝利しました。


鹿児島への出発の時間が迫り、詳しく書く時間が無くなりましたが、9番の410yパー4で青木プロのコースマネジメントに感心しました。


8番ホールを終わって青木プロの1アップという状況でしたが、9番の1打目は2人ともフェアウェーでした。
飛距離で劣る青木プロがなんと5Uでグリーン手前に刻んだのです。


それを見て成田プロは3Uでピンの右にナイスオンをします。成田プロにとってはここでバーディーを取るか、青木プロがボギーを叩けば追いつける場面です。


しかし、青木プロは手前40yほどから見事に1mにアプローチを付け、バーディーパットが決まらなかった成田プロに対し、見事にパーパットを沈め、このホールをドローとして、見事マッチに勝利しました。


自分の飛距離と武器をしっかり把握している青木プロのマネジメントに感心するとともに、「こうなればいいな」と願望を元にマネジメントするアマチュアとの大きな差を実感してしまいました。


アベレージゴルファーは、まず「願望」を持ってそのホールに挑みます。
「ドライバーが真っすぐ飛んでくれないかな」
「セカンドがグリーンに乗ってくれないかな」
「アプローチがピンに絡んでくれないかな」
「ロングパットが入ってくれないかな」
などですが、そこには自分の技術という基礎になるものの存在がありません。


本来は、自分のゴルフのレベルをしっかり把握してコースマネジメントをするべきですが、「願望」だけでラウンドしているアマチュアがとても多いようです。


勝負のかかった最終ホール(負ければエキストラホールへ進む)で相手がパーオンするだろうと思われるホールで敢えて刻むという己を知ったコースマネジメントに、飛距離がなくてもLPGAツアーで戦える青木プロの凄さを感じました。