三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ルールの判断は難しい

 さきほど水が溜まったバンカー内の処置で私の意見を書きましたが、それについてプロの意見を求めたところ、忙しい中、わざわざJGTOの競技委員に問い合わせしてくれたようで、その結果を返事してくれました。


 競技委員によると「消去法では無理がある」とのことで、私のケースでは「規則16.1eの適用は難しいようだ」とのことでした。
 この場合は規則20.1cの(3)により、「2つの球をプレーする」ことで、委員会の裁定を受けることになるとのことで、この「無理がある」(明確に無理ではない)という回答からも「白か黒か」という明確な決着がつかないケース(分は悪そうですが)のようです。


 もっとも、競技会においてはバンカーに水が溜まるような気象条件の下で開催するのであれば、このような状況を放置することはないだろうし、少なくとも追加のローカルルールを制定するはずだと思われます。
 今回のようなプライベートなラウンドで正式な処置を聞く方が「野暮」というもので、私の気まぐれな質問で、プロを始めJGTOの競技委員にまで余計な時間を取らせ、迷惑をかけてしまいました。
 改めてお詫びします。


 しつこい性格の私(^^)なので、ついでにこの「2つの球をプレーする」際の条件というか手順も分かりにくく(規則で1ページ以上の規定がある)、この辺りはもう少し簡素化してほしいところです。
 もっとも私はほとんどプライベートなラウンドなので、こうした規定は知らなくてもOKだということですが、規則を掘り下げるといろんなことが見えてくることも分かり、ゴルファーたるもの規則には目を通しておくべきだと痛感しました。 


20.1c ストロークプレーでの規則問題 
(略)
(3)  正しい処置について疑問がある場合、2つの球をプレーすること。ホールのプレー中に正しい処置について疑問がある場合、罰なしに2つの球をプレーしてそのホールを終了することができる。
 プレーヤーはその疑問となる状況が生じた後、次のストロークを行う前に、2つの球をプレーすることを決めなければならない。
 プレーヤーは、その球に対して用いた処置を規則が認める場合、どちらの球をカウントするのかを選び、ストロークを行う前にマーカーか別のプレーヤーに知らせるべきである。
 プレーヤーが時間内に選択をしない場合、先にプレーした球が自動的に選択した球として扱われる。
 プレーヤーは、両方の球が同じスコアであったとしても、スコアカードを提出する前にその状況の事実を委員会に報告しなければならない。
 プ レーヤーがそうしなかった場合、失格となる。


 第2の球をプレーすることを決定する前にストロークを行った場合
 この規則はいっさい適用せず、プレーヤーが第2の球をプレーすることを決定する前にプレーした球でのスコアをカウントする。
 しかし、第2の球をプレーしたことに対する罰はない。 この規則に基づいてプレーした第2の球は、規則18.3に基づく暫定球と同じではない。


 (4) ホールのスコアに関する委員会の裁定。
 プレーヤーが(3)に基づいて2つの球をプレーする場合、委員会は次の方法でそのホールのプレーヤーのスコアを決定する。
・ 規則がその球に対してとった処置を認める場合
 選択した球(プレーヤー が選んだ球か、自動的に選ばれた球かにかかわらず)のスコアをカウントする。 
・ 規則がその球に対してとった処置を認めない場合
 規則が他の球に対してとった処置を認める場合はその他の球でプレーしたスコアをカウントする。
・ 規則が両方の球に対してとった処置を認めない場合
 選択した球(プレーヤーが選んだ球か自動的に選ばれた球かにかかわらず)でのスコアをカウントする。
 しかしながら、誤所からの重大な違反がある場合は、他の球でのスコアをカウントする。
  両方の球に誤所からのプレーの重大な違反がある場合、そのプレーヤーは失格となる。
  カウントしない球でのすべてのストローク(行ったストロークと単にその球をプレーしたことに対する罰打を含む)はそのプレーヤーのそのホール のスコアにはカウントしない。
 「規則がとった処置を認める」とは
 (a)元の球をあるがままにプレーし、その場所からのプレーを認めている、または(b)プレーした球が規則に基づく正しい方法と正しい場所で、正しい手続きでインプレーにされた、のいず れかを意味する。


 長々とJGAのページから引用しましたが、「2つの球のプレー」に関してこれだけの条文があることだけで、読む側は拒否感が湧いてしまいます。
 競技ゴルファーでなければ知らなくても済むことですが、果たして競技ゴルファーが正確にこうした手順を知っているかもはなはだ疑問で、それだけ簡素化を求められる新ルールであっても様々なケースでは細かいことを規定すると、どうしても長くなることは否めないようです。
 
 先ほどの私のバンカー内の処置では、細かい裁定集がないと文句を言っておきながら、こうした詳しい記述にも文句を言うという、私は自分勝手な性格なのです。