三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

グリーンの速さ

第85回日本プロゴルフ選手権大会の3日目は、沖縄の梅雨入りの影響に伴う雷雲の接近で開始を5時間遅らせ、さきほど13時からアウトインそれぞれからスタートになりました。


チャンネルを変えたら、LPGAツアー保険の窓口レディースも雨によるコースコンディション不良のため、昨日はサスペンデッドになり、今日土曜日に残りラウンドを含めて予選が行われています。


男子プロと女子プロを比較すると、アマチュアに参考になるのは圧倒的に女子プロのほうです。
男子プロの飛距離やアイアンの選択はアマチュアには全く参考にならず、反対に女子プロの飛距離は伸びたとはいえ、まだ自分たちのゴルフの参考になるいわば身近に感じれるゴルフなのです。


グリーンのコンディションも、男女では大きく違い、男子ツアーのグリーン速度がおおよそ10~12フィートなのに比べ、女子ツアーのグリーン速度は9~11フィートに設定されているようです。


しかし今日のそれぞれのグリーン速度は、やはり雨の影響なのか特に男子の方はそこまで速そうには見えません。
反対に女子ツアー会場の福岡カンツリー和白コースはもともと速いグリーンなので、ショットが止まらず女子プロもかなり苦戦しているようです。


一般的にアマチュアがスティンプメーター計測で10フィートを超えるグリーンでプレーするケースはそう多くはありません。
ゴルフ場の通常営業の速度は8~9フィート程度みたいですが、ときには7フィートという遅いグリーンに出くわす場合もあります。


これは4月から5月のグリーン更新作業で、エアレーションして砂を入れた状態の時などに起こります。
砂が均一に敷いてあれば、そこそこのスピードが出るのですが、エアレーションの穴があればどうしても砂が均一にならないため、かなり遅めのグリーンになります。
1グリーンで営業しているゴルフ場であれば、避けて通れない作業であり、更新作業をすることで夏場の厳しい条件を乗り越えることができるのです。


アマチュアは、速いグリーンに当たった時は戸惑いを感じ、パターの距離感が狂ってしまうことが良くあります。
しかし、速いグリーンだと関係者に文句を言うゴルファーはいないようで、どちらかというと「良いグリーンだ」と評価する傾向にあります。


これが反対にメチャ重いグリーンだったとすると、「今日のグリーンは重すぎる。」と不満の声が上がります。
スコアが出なかった理由も、グリーンが重くてパットが入らなかったからという言い訳に使われます。


私が良くラウンドする菊池CCは10フィート前後、時には11フィートほどの速度が出ていますし、大津GCのグリーンも高速グリーンとして有名です。
つまり、ゴルフ場がグリーンの速さを速く仕上げれば、そこのゴルフ場はコース管理がしっかりしていると評価されるのです。


これまで試合で12フィートを超えるグリーンの経験がありますが、それまでそんな速さのグリーンの経験がなく、1番のグリーンでファーストパットの5mを3mもオーバーし、下りだったのかと返しをまた5mオーバーした記憶があります。


しかし、速いグリーンほどラインが合っていれば入るもので、距離感さえ掴めれば、ラインの読みに集中できるので、ある意味簡単になってきます。


反対に遅いグリーンは、打ちすぎると転がり、打たないと芝目に負けるという状況になり、とくに1m強のパットが難しくなります。
速いグリーンは勝手に球が転がってくれますが、遅いグリーンでは「パチン」とヒットしないとカップ周りで急激に曲がってしまいがちです。


つまり、速いグリーンと遅いグリーンを比較すると、遅いグリーンの方がパッティング技術が必要になるのです。
短い距離をラインを読み、しっかりヒットするというのは、パッティングの基本ですが、速いグリーンほど流し込み的にごまかせる場合があるのではと思っています。


適度なスピードのグリーンが理想的ですが、遅いグリーンにも早いグリーンにも対応できるのがゴルファーの技術の証明です。
そう考えると、パットという技術の奥深さが思い知らされます。